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ひだまりソケットは壊れない

ソフトウェア開発に関する話を書きます。 最近は主に Android アプリ、Windows アプリ (UWP アプリ)、Java 関係です。

まじめなことを書くつもりでやっています。 適当なことは 「一角獣は夜に啼く」 に書いています。

Windows 8 用に AMD Trinity を載せたマシンを組んで Windows 8 アップグレード版をインストールした話

PC Windows 8

下記記事で書いたように、自宅のメインマシンも Windows 8 にしようと思って新しく PC を組んだ。 パーツ構成についてと、Windows 8 アップグレード版に関して個人的に不安だった (が、問題なかった) ことについて書き残しておく。

基本的なパーツ構成は上の記事で書いたとおりなのだけれど、使いまわそうとしていた HDD とか DVD ドライブとかが壊れてしまっていたので HDD は新しく買うことに。 光ディスクドライブは外付けの DVD をとりあえず使おうとして、しかしそっちの方も壊れてしまっていたのでしょうがなく外付けの BD ドライブを購入した。 BD ドライブについてはまた別記事で書こうかと思う。

需要が多そうな Windows 8 アップグレード版についてを先に述べる。

Windows 8 アップグレード版について

2012 年 10 月 26 日に発売された Windows 8 だが、期間限定 (2013 年 1 月 31 日まで) でアップグレード版が安く提供されている。 このお得なアップグレード版だと、3,300 円で Windows XP, Vista, 7 のいずれかから Windows 8 Pro にアップグレードできる

今回組んだマシンは、もともと Windows XP マシンだったもののケースを流用しているので、この Windows XP のライセンスを使って Windows 8 にアップグレードすることにした。

アップグレード方法

今回は Windows 8 アップグレード版のデータをダウンロードしてきて、そのデータを DVD に焼いてインストールに使うという方法をとった。 他にも、USB メモリなどに ISO データ (?) を保存してそこからブートしてインストールするなどもできるらしい。 パッケージ版も売っているし、ダウンロード版を購入する際にもバックアップ用の DVD メディアを送付してもらうというオプション (有料) も選択できる。

一番安い方法は、ダウンロードして、自分で DVD に焼くなりなんなりしてインストールする方法。 これなら 3,300 円。

不安材料があったが問題なさそうだった

  • アップグレード版だと、再インストールする際にまたお金を払わないといけないのではないか
  • アップグレード版だと、再インストールするときの認証が面倒だったりしないのか
  • Windows XP をインストールしているドライブとは別のドライブに 8 のインストールができるのか
    • 今回の場合、XP を SSD にインストールするのがドライバの関係で面倒くさそうだったので、HDD に XP をインストールして、それをアップグレードする形で 8 を SSD にインストールしたい

上記のような不安材料があったが、結果としてどれも問題なさそうだった。

まず、再インストールがそもそもできるのかどうか (つまり、またお金を払わないといけないのではないか) だが、上で述べたようにインストールメディアとして自分で DVD を焼くことができるので、それを使えば再インストールできる。 バックアップディスクを送付してもらうこともできるので、DVD に焼く環境がなくても問題ない。 (とはいえ、バックアップ用のディスクを送付してもらうと全体としてパッケージ版と同じぐらいの値段がかかるので、それならパッケージ版を買った方がいい気もする。)

再インストール時のライセンス認証についても特に面倒なことはなかった。 冒頭で述べたように、光ディスクドライブがおかしくなっていて、一度 Windows 8 のインストールをしたものの正常に動作しないという状態になってしまって Windows 8 のインストールをやりなおしたのだが、初回のインストール時にもライセンス認証は行ったし、2 回目のインストールの際もライセンス認証は問題なく通った。 おそらくだが、アップグレード版だからといって再インストール時のライセンスチェックが特別厳しいとかそういうことはないようだ *1

そして、アップグレード前の Windows がインストールされているドライブとは別のドライブにインストールできるかどうかだが、実際にやってみて可能であったし、Windows 8 アップグレード版インストール時に表示されるライセンス条項を見ても特に問題はなさそうであった。 ライセンス条項的には、「Windows 8 をインストールするマシンに、もともと Windows XP, Vista, 7 のいずれかがインストールされていること」 と 「Windows 8 アップグレード版をインストールした後は、もともとインストールされていた Windows のライセンスを使用してはならないこと」 が満たされていれば Windows 8 アップグレード版をインストールして使って良いようだった *2

アップグレード バージョンの Windows 8 をインストールする前にドライブをフォーマットした場合、アップグレードのプロダクト キーを使用して Windows 8 のライセンス認証を行うことはできません。

Windows をライセンス認証できない理由 - Microsoft Windows ヘルプ

Microsoft の 「Windows 8 をライセンス認証できない理由」 というドキュメントに上記のような記述があって、「Windows 8 アップグレード版をインストールする際にはドライブのフォーマットができないのか?」 と思って不安になっていたのだけど、上記の 「Windows 8 をインストールする前に」 というのはあくまで Windows 8 のインストールメディアを挿入する前に、という意味であって、Windows 8 のインストール作業中のフォーマット作業は可能だということらしい。

パーツ構成

ここからは今回組んだ PC のパーツについて。

APU と M/B について

APU ってのは CPU と GPU を統合した Accelerated Processing Unit の略らしい。 そういや Intel の Core i シリーズは CPU って呼称のままだよね (多分)。

最近の AMD のローエンド (?) デスクトップ向けプロセッサは AMD A シリーズ APU で、その第 2 世代である Trinity が 2012 年 10 月 2 日に発売されたので、これは使うっきゃないなーってことで APU としては A8-5550 を選択。

これまでのメインマシンに積んでる CPU が AMDAthlon II X2 240e (高スペックではない; 省消費電力モデル) だったので、まあそれに見劣りしないような性能のものでいいや、という気分で Trinity として追加された 6 モデルのうちの最上位モデルではなく中位のモデルを選んだのだけれど、Athlon II X2 240e と比べるとだいぶ性能は高かった気がする。

マザーボードに関しては、Trinity でソケットが Socket FM2 に変更されたために最近発売されたものの中から選ぶしかなくて、まだ評判が出そろってないような状況でどれがいいのかよくわかんなかった。 ので、個人的に好きなメーカーである MSI の FM2-A75MA-E35 を選んだ。 Socket FM2 向けのチップセットとしては Socket FM1 世代からの AMD A75 と AMD A55、それから新チップセットである AMD A85X の 3 種類があるのだけど、まあ特に A85X を選ぶ理由もなかったし A75 を載せたものにしておいた。

FM2-A75MA-E35 の箱を開けて一番びっくりしたのは、説明書がかなり丁寧だったこと。 MSI ってあんまり説明書とかしっかりしてない印象だったのだけど、英語だけでなく日本語の説明もあって、さらにピン接続とかに関しても丁寧な説明があって、良いと思った。 「ケースから伸びるフロントパネル用のピンについている三角形の印は陽極を表します」 みたいなことまで書いてて、「あれ? どっちが陽極だっけ」 って悩む私のような人間には非常に助かる。 初心者にもおすすめできる感じ。

最近はどのメーカーもこんな感じで丁寧なのかな。

メモリについて

これまでの自宅のメインマシンではメモリは 4 GB で特に不自由もしてなかったのだけれど、会社の 4 GB のメモリの Windows 8 マシンで仮想マシン立ち上げて Visual Studio 立ち上げてあれやこれやしてるとあっという間に 4 GB じゃ足りなくなってしまってつらい感じだったので、とりあえず最低でも 8 GB は必要だなーと思った。 Windows 8 は Windows 7 と比べて、多少メモリ使用量が多くなってる印象がある。

というわけで 4 GB のメモリモジュール 2 枚で 8 GB にするか、8 GB のメモリモジュール 2 枚で 16 GB にするか悩んで、結局 16 GB にすることに。 バイトあたりの値段がほとんど変わらない (むしろ 8 GB のメモリモジュールの方が安いぐらい?) し、数千円けちってもしょうがないしなーということで。 実際使ってみると、Visual Studio 立ち上げて仮想マシン (メモリ 4 GB 割り当て) を立ち上げてあれやこれやしてるとあっという間に 6 GB ぐらいはメモリを使用していた (まあ仮想マシンに 4 GB も割り当てたらそうなるわなって感じだけど) ので、16 GB ぐらいは載せておいた方が良いなーと思った。

転送速度も 2 年前に比べると順当に上がっていて良い感じ。

SSD と HDD について

これまで SSD を載せた PC を使ったことがなかったのだけれど、「時代は SSD!!」 みたいな風潮なので、それに流されて C ドライブには SSD を使うことにした。 どの製品が良いのかよくわかんなかったけど、Intel 製のものが評価は高そうだったので Intel 製の SSDSC2CT240A4K5 を購入。

HDD は、SATA 3.0 に対応してて 1 TB ぐらいの容量でキャッシュ多めでプラッタ枚数 1 枚のものがいいなー、って感じで選んで Western Digital の WD10EZEX に決定 *3

参考までに CrystalDiskMark の結果を載せておく。

SSDSC2CT240A4K5 の結果:

-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 3.0.2 Shizuku Edition x64 (C) 2007-2012 hiyohiyo
                           Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

           Sequential Read :   445.823 MB/s
          Sequential Write :   324.285 MB/s
         Random Read 512KB :   384.815 MB/s
        Random Write 512KB :   301.185 MB/s
    Random Read 4KB (QD=1) :    21.446 MB/s [  5235.9 IOPS]
   Random Write 4KB (QD=1) :    51.444 MB/s [ 12559.5 IOPS]
   Random Read 4KB (QD=32) :   211.714 MB/s [ 51688.1 IOPS]
  Random Write 4KB (QD=32) :   209.719 MB/s [ 51201.0 IOPS]

  Test : 1000 MB [E: 0.1% (0.1/125.6 GB)] (x5)
  Date : 2012/11/17 3:23:34
    OS : Windows 8 Professional [6.2 Build 9200] (x64)

WD10EZEX の結果:

-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 3.0.2 Shizuku Edition x64 (C) 2007-2012 hiyohiyo
                           Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

           Sequential Read :   185.032 MB/s
          Sequential Write :   187.951 MB/s
         Random Read 512KB :    34.430 MB/s
        Random Write 512KB :    36.541 MB/s
    Random Read 4KB (QD=1) :     0.729 MB/s [   178.0 IOPS]
   Random Write 4KB (QD=1) :     0.409 MB/s [    99.9 IOPS]
   Random Read 4KB (QD=32) :     2.451 MB/s [   598.5 IOPS]
  Random Write 4KB (QD=32) :     0.409 MB/s [    99.9 IOPS]

  Test : 1000 MB [D: 0.0% (0.2/488.3 GB)] (x5)
  Date : 2012/11/17 3:11:28
    OS : Windows 8 Professional [6.2 Build 9200] (x64)

さすがに SSD は速い。 が、使ってみた感じだと、普通に PC を使う分には SSD でも HDD でも体感的にはそんなに大差ないなーと思った。 (もちろん SSD の恩恵を受けられるような場面はいろいろあるけれど。)

そういや CrystalDiskMark に Shizuku Edition なるものがあった。 雫さん可愛くて和む。

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全体的に

HDD 5,481 円 (ツクモ)、メモリモジュール 8,570 円 (ワンズ)、APU, M/B, SSD で 31,118 円 (Sofmap)、Windows 8 で 3,300 円、って感じで、全体として 5 万円以下に抑えられて期待以上の性能だったので良かった。 予定外に BD ドライブを買ってしまって + 1 万円だけど、BD ドライブは 4 年ぐらい前から買おうと思って我慢してたものなので、いい機会に買えて良かった。

参考までに、Windows エクスペリエンスインデックスはこんな感じだった。
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たまに 「Windows 8 の UI はちょっと...」 みたいな話があるけれど、実際に使ってみる (仕事で Windows 8 RTM 版を 2 ヶ月以上使ってた) と、もちろん最初は戸惑うものの慣れれば特に気になる点はなくて、「今 Windows 7 か 8 を選ぶなら普通に 8 を選べばええやん」 って思う。

*1:もしくは、初回のインストール時は Windows 8 が正常に動作していなくて、ライセンス認証が通ったように見えていただけで実際には Microsoft 側には認証されていなかったのかもしれない。

*2:ライセンス条項は各自ご確認ください。

*3:これがプラッタ枚数 1 枚なのかどうかは確証はないけど。