読んだ: 高速スケーラブル検索エンジン ElasticSearch Server
高速スケーラブル検索エンジン ElasticSearch Server
- 作者: Rafal Kuc,Marek Rogozinski,株式会社リクルートテクノロジーズ,大岩達也,大谷純,兼山元太,水戸祐介,守谷純之介
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/03/21
- メディア: 大型本
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2014 年 3 月末に発売された Elasticsearch の本を読み終えました。 私が知る限り、現在のところ唯一の日本語で書かれた Elasticsearch に関する書籍です。 書籍の題では 「ElasticSearch」 という表記が使われていますが、これはバージョン 0.90.x 系までの表記で、バージョン 1.0 からは 「Elasticsearch」 (s が小文字) という表記になっているようです。
本書は、ElasticSearch 0.90.11 を対象として書かれていますが、基本的にはバージョン 1.0 以降でも通用します。
対象読者、全体的な内容
本書の序文にも書かれているように、全文検索の初心者、あるいは Elasticsearch の初心者向けの書籍です。
Elasticsearch とは何か、どうやって使用するのか、という最初の一歩の部分からはじまり、データのインデキシングの方法や検索クエリの組み立て方といった検索機能全般について、クラスタ監視やシャードとレプリカの配置制御といったインフラ寄りの話、それからプラグインについての話など、Elasticsearch の基礎的なことが網羅的に記述されています。
コマンドラインから curl
コマンドを実行することができて、JSON を知っている、というぐらいの知識さえあれば、本書を読み進めていくことができると思います。
感想
私自身は去年 (2013 年) から Elasticsearch を使っていました。 去年の段階では本書も発売されていませんでしたし、他に良い書籍もありませんでしたので、公式サイトのリファレンスを見て学んでいました。
- 公式サイトのリファレンス: Elasticsearch のリファレンス
しかしながら、主にクエリ DSL について調べていたという理由や、英語であるためざっと流し読みするということが難しかったという理由などもあり、公式リファレンスだけでは網羅的な Elasticsearch の知識を得ることができていませんでした。
そんなわけなので私はそこそこ公式リファレンスの知識を持った状態で本書を読み始めたのですが、初心者向けに書かれているだけあって本書の方が公式リファレンスよりもわかりやすく書かれているように思いました。 (日本語だからというのもあるとは思いますが。) 訳も読みやすくて、基本的にはよくわからなくて困るということもないでしょう。
(ただ、下の部分だけはいまだによくわかっていません。 そのうちちゃんと調べます...。)
『fuzzy like this クエリは more like this クエリに似て (略) しかし、more like this クエリとは異なる動作をします。 なぜなら、fuzzy 文字列を使うと、提示された単語ともっとも異なる単語を選択するからです』 って
— nobuoka (@nobuoka) 2014, 4月 21
って 2.4.9 節に書かれているけど、これあってるんだろうか。 (もっとも異なる単語を選択とは??)
高速スケーラブル検索エンジン ElasticSearch Server http://t.co/BzuY6pACKk
— nobuoka (@nobuoka) 2014, 4月 21
本書を最初から最後まで読むことで、Elasticsearch の基礎について網羅的に学べました。 これから Elasticsearch を使うから基礎的なことを網羅的に学びたい、という人は本書を読むといいと思います!